
Auvergne オーヴェルニュってどんな所?
当店の店名オーヴルニュ。フランスのオーベルニュ地方から名付けたと知れば、オーヴェルニュってどんな所?と素朴な疑問を抱く方も多いでしょう。
私もその中のひとり、興味津々。観光地としては知られていないオーヴェルニュを自身の観点から調べてみました。
オーヴェルニュ地域圏はフランス中南部で、隣接するリムーザン地域圏と共にフランスの「へそ」と呼ばれる中央山間地方。休火山溶岩ドーム、ピュイ=ド=ドームや山の麓に位置し、鉱泉が豊富に産出する事で有名です。
あの「volvic」が本社工場を構えて水を採水しているのが、ピュイ=ド=ドーム県。他に、レストランの格付けでも知られるタイヤメーカー「ミシュラン」の本社所在地でもあり、映画アメリのオドレイ・トトの出身地でもあります。
では、食文化はどうでしょう。
山岳部では酪農、放牧がさかんで、山羊や牛の乳製品がたくさん生産されています。郷土料理にはチーズがたっぷり。じゃがいも、ベーコンを炒めて、サワークリームとチーズ・トムを加えた「トリュファード」や、チーズ・アリゴとマッシュポテト、にんにくをトルコアイス・ドンドルマのように練ってねばねばのびる状態にしてソーセージに添える「アリゴ」が有名です。
肥沃な平野部では、小麦や豆類を栽培。その中でもレンズ豆はACOに認定され、国から高品質を保証されています。豚肉やソーセージなどの煮込み料理にはこのレンズ豆が欠かせないようです。
そして地方菓子。この中央山間地方オーヴェルニュ、リムーザンは、栗・くるみ・さくらんぼが特産物。クラフティー・オ・スリーズ(さくらんぼのクラフティー)やマロングラッセが有名です。
また、当店でも販売しているパン、オーベルニャはオーベルニュの民族衣装の帽子の形をあらわしたものと言われています。
おいしい水においしい木の実、おいしい小麦。ここで育った家畜からは、おいしい乳が搾れるはずです。バターやチーズも上等なものができるでしょう。お料理、お菓子、もちろんパンも・・おいしくないわけがない!!
調べた結果、オーベルニュという店名がどうも美味しそうに感じてなりません。(谷越) |